真三國無双8がsteamで評価が圧倒的に不評に、その根本的理由はソニーとの契約!?
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「真三國無双8」がsteamで評価が悪いという話を聞きました。
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「おすすめしません」の評価をしている人が多数いて、総合的な評価が「圧倒的に不評」になっています。
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どうしてこうなったのでしょうか?
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steamで購入した人が、本来ゲーム中で選択できない言語を別の手段で使用可能にし、プレイしていました。
ですが、その別の手段で言語設定をアップデートでできないようにしたことにより、その言語で遊んでいたプレイヤーが不満を述べているのが現状です。
なお、該当する言語は、steam上では、最初から言語に対応していないという表記でした。
ですが、ゲームのデータ内には該当する言語が収録されていたため、ファイルの変更等で言語変更ができたようです。
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これに対して、どう捉えればいいのでしょうか?
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今回に関しては、コーエーテクモとしてはちょっととばっちりのようなところもある。
特定の言語ではサポートしていない旨をちゃんと表記していたので、コーエーテクモが虚偽で販売したわけでもないしね。
しいて言えば、面倒くさがってそうしたデータを取り除いておかなかったということが過ちなのだが。
これは、今後の反省材料として活かしてもらえればいいのではなかろうか。
いずれにしろ、ゲームの内容外での問題によってゲームの評価が落ちてしまったのは残念なところ。
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ですが、本質的な問題は、なぜ、データがあるにもかかわらず、特定言語だけ使用できないようにしていたか、というところではないでしょうか。
日本語と中国語でしたが、これらの国を取り除く理由が無いように感じます。
特に、日本語は吹き替えは収録されているようですので、なおさらです。
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たぶん、ソニーとの契約上、そうなったんだろう。
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どうして、そこにソニーが・・・。
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日本国内と中国で、ソニーが宣伝を受け持つので、独占にするような契約をしたのではなかろうか。
それによって、日本と中国はPS4版のみの発売で、steamでもそれらの言語を抜いたのだろう。
逆に、北米等ではPS4とXbox One、そしてsteamで発売されている。
日本も中国もXbox Oneが売れていないからPS4で発売するのはわかるが、steamまで省く必要があるかといわれると疑問だしね。
あと、韓国はPS4のみだが、steamでは韓国語が収録されている。
ソニー枠でTVCMが流れていたのであれば、たぶんこんな理由かと。
もっとも、日本だとそもそもsteamで出すという選択肢があまりないし、中国でもコピー等の問題もあってか、steamで出したくないという考えを持った可能性もあり得るけど。
だが、中国展開を考えれば、普通にsteamで出すよね。
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そうした契約があったために、言語変更の対応をしたわけですね。
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「モンスターハンターワールド」も同じような感じじゃないかな。
日本だけPS4のみ、海外だとXbox OneやPCでの発売もする。
日本でのTVCM等の宣伝がソニー枠でされていたのであれば、そうした契約をしたのだろう。
当然、契約上、PS4独占にしたのであれば、steamで日本語選択ができるというのは契約違反になりかねないので、消すという対応をしたと考えられる。
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こうした流れは適切なのでしょうか?
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契約なんだし、別に不適切なわけではない。
実際に自社でTVCMを打つ必要が無く、広告宣伝費が浮くわけだし、交換条件としては悪くないだろう。
日本ではXbox Oneは論外だし、steamもまだまだ普及していないし。
中国でも、中国の歴史物のゲームなだけに、ソニーが宣伝してくれるのであればありがたいし、ソニーとしても売りの一つにできるとおもうだろうから。
ただ・・・。
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ただ?
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もう、こうしたやり方が古いんだろうな、というのは感じる。
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古いですか?
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20年前の手法だしね。
初代プレイステーション時代からの手法だけど、今となってはそこまでソニーの宣伝能力は無いし。
何より、ゲームメーカーにとって、どの機種でも遊べるようになるのが理想と思っておきながら、こういうときだけ1機種限定にするのは、言行不一致でしかない。
ユーザーがどの機種を持っていようが遊べる方が、基本はソフトの販売、そしてブランドの普及にとってもプラス。
以前、トゥームレイダーの新作「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」をXbox系のみで先行販売していたけど、結局PS4やsteamで出したことで十分な販売本数になったわけだ。
こうした例もあるし、また、コーエーテクモ自体が複数機種でソフトを発売することを実践してきた会社でもあるのだし、もうそろそろ、機種縛りからの呪縛から解き放たれたらどうかと思う。
これは、コーエーテクモだけでなく、他のメーカーもだけどね。
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ふむ。
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日本でもまだまだではあるが、ゲーミングPCが売れ出して、PCでゲームをしようという層も増えつつある。
高いPCを買うようなユーザーでもあることから、ゲームに対する出費も多めとなるだろう。
そうした層に向けて、もうちょっと積極的にアプローチしていってもいいような気がするけどね。
このあたりは今までの付き合いとかもあるから、ドライに考えられない部分なのだろうけど。
いずれにしろ、今回は言語をデータから省くという手間を惜しんだために起きた出来事でもあるので、その部分は今後の課題として対応してもらうとして。
後は、そういう問題が起こるのであれば、最初からsteamで発売してもいいんじゃない、と言っておく。