オクトパストラベラー 評価レビュー 丁寧に作られた秀作だが、ナビゲーション不足 #オクトパストラベラー
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「オクトパストラベラー」をプレイしていたのだが、自分の選んだキャラクターのストーリーを終えたので、評価レビューでも述べていこうと思う。
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「オクトパストラベラー」はNintendo Switch用ソフトとしてスクウェアエニックスから発売されたタイトルですね。
スーパーファミコンなどで発売された昔のRPG風の見た目などが特徴的です。
海外ではJRPGなどと表現されたりします。
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海外でも評判が良いようですが、プレイしての評価レビューはどうですか?
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元々買う予定はなかったのだが、海外のamazonで売れていたようなので、どんなものかと買ってみた。
今回、最初から縛りプレイをやっていて、女性キャラクターのみを使用してプレイということをやっていた。
これにより、単に女性のみでプレイということだけでなく、クエストの攻略が出来なかったりしたので、要素としてあるけど、私は評価できない部分もある。
また、サブの職業も設定せずに進めている。この理由は後述する。
最初の方はストーリーの話はしないが、後々ストーリーの全体像のような話もするので、ネタバレが多少なりとも含まれることはご了承を。
プレイした率直な感想としては、丁寧に作られているな、というのは感じた。
だが、足りていない部分も当然あるため、秀作というような評価をしておきたい。
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それでは、個別に見ていきましょう。
まずは戦闘部分はどうでしょうか?
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たぶん、このゲームの特徴の一つは戦闘なのだろう。
単に敵にダメージを与えていくだけでなく、敵の弱点を狙って指定された回数を当てていけば、敵が気絶状態になる。
気絶状態になると与えるダメージが大きくなるため、その隙を狙って強い攻撃を当てていくことになる。
これらの仕組みは、特にボス戦での戦い方に大きく影響していて、いかにいいタイミングで気絶させるかがポイントとなる。
単に気絶を狙うだけでなく、敵の行動回数をより多く潰すような形での気絶を狙っていくと、より有利に戦うことができる。
そうした部分を考えていくと、戦闘に関しては普通のRPGよりかはシミュレーションゲーム的な遊び方になるのかな、と思う。
逆に、それが難しく感じる人もいるだろうし、普段のフィールド上に出てくる敵などにも同じように弱点を狙って戦っていく必要があることから、経験値稼ぎなどが非常に面倒であり、なおかつ精神的にも疲れる。
強くなれば、弱点を無視してでもダメージを与えられるかもしれないが、推奨レベル近辺で普通にプレイすると丁寧に弱点を狙っていかないと厳しいのではなかろうか。
初めて出会う敵は、弱点が何かを探す必要があり、そうした手間もフィールドで戦う時に苦痛に感じた。
敵の系統によってある程度弱点が決まっていればよいのだが、微妙に変えてきたりしていたので、判断がつきにくい。
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今作の特徴のフィールドコマンドはどうでしたか?
キャラクターによっていろいろなことができるそうですが?
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ちょっと面倒くさいな、と。
一応、このフィールドコマンドを使ってクエストを解いていく、という楽しみはあるのだろう。
私は先にも述べたとおりにクエストはできなかったのでよくわからないけど。
それ以外にも、女性キャラクターでは仲間にして連れて行けたり、買い物をしたりとできる。
だけど、これをフィールドにいるキャラクターすべてにやっていくのが手間に感じた。
もし、一度でもコマンドを実行したのであれば、そのあとリスト化されるとかであればよいのだが、いちいち確認しなおさなければいけない。
誰が何を売ってくれるのかや、誰がどれだけの強さや行動をしてくれて連れていくと有利になるのかなどを自分の頭で覚えないといけないのは辛いものがある。
しかも、それが8人分用意されているし。
男性のキャラクターが何ができるかわからないが、女性キャラクターの3人分だけでも大変だった。
町の数なども多いので、なおさらね。
加勢用の仲間として連れて行けること自体は面白いけど、これはどちらかというと戦闘面での面白さになる。
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サブの職業はどうでしょうか?
編成の面白さを味わえる要素として魅力的に感じますが。
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それについて言いたいことがある。
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なんでしょう?
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なんで、サブ職業が選べることをゲーム中に明示しなかったのか、と。
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どういうことでしょうか?
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普通にプレイしていたらサブ職業を得ることなく、最後まで進んでしまった・・・。
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全然ゲームの魅力に触れられてないじゃないですか・・・。
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だって、ゲームシステム上、そうなるように仕組まれているんだからしかたないだろ。
このゲーム、キャラクターのストーリーが進む場所を全体マップで表示してくれて、個々のマップ内でもどこに進むべきかマーキングされているんだよね。
で、そのように進んでいくと、まったくサブ職業絡みのことに接点を持つことができずに終わる。
事前にあることを知っていたり、攻略サイトとかで調べればわかるんだろうけど、そういったものを見ずにストーリーを進めるためにプレイしていると、冗談抜きで接点ないからね。
最初、クエスト絡みで覚えられるのかと思っていて、自分の縛り条件だと無理かな、程度に思っていたけど、クエストすらも関係ないようだし。
ゲームの売りとしてプロモーションビデオに含めるような要素であるにも関わらず、わかりやすく明示しなかったのはなぜなのかと。
普通にストーリーに織り込んだり、ストーリーの場所をキャラクターが指し示すように、何かしらのマーキングがあっても良いのではなかろうか。
遊ばせたい要素であると思うのだが、そういう誘導がない点に、特にナビゲーションに疑問を感じた。
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後はストーリー絡みになりますね。
ネタバレなども含めて、どうだったでしょうか?
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ストーリーそのものについてはあまり普段からどうだこうだと言わないので、直接的な良し悪しは置いておくとして。
このゲーム、8人のキャラクターからプレイヤーを一人選び、ストーリーを進めていく。
だけど、他の7人のストーリーも進めていくことができるようになっている。
個々のストーリーは他のキャラクターのストーリーと全くと言っていいほど接点がなく、一人のストーリー上には他のキャラクターが出てこない。
なので、ショートストーリーを8個分楽しんでいるかのような内容になっている。
それを良しとするかは人それぞれ。
短くゲームを楽しめる、と捉える人もいるだろうし、シンプルすぎて味気なく感じてしまう人もいるかもしれない。
とはいえ、1人のキャラクターのみで進めていけるかというとそうではなく、最低限、4人は仲間にいないと戦っていくのが難しい他、1人だけどんどん進めていこうにも次のストーリーを攻略するためにはかなりのレベルを上げなければならず、結局は一通りのストーリーを攻略しながらレベルを自然に上げていった方が楽だったりする。
ゲーム開始の段階ではやりたいストーリーだけやっていけるのか、それとも全部やっていかなければいけないのかわからないわけだが、実際にプレイした感じだと、後者のように感じた。
ストーリークリア後の追加のストーリーの出現方法を考えると特にそう思う。
前者を期待していた場合は、当然違和感を覚えることになる。
ちなみに、私は前者だと思ってた。
そうであるにも関わらず、ゲーム中には前者でやっていけるような展開方法だったので、齟齬が生じてしまっている。
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最後に音楽はどうですか?
「オクトパストラベラー オリジナルサウンドトラック」も発売中です。
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音楽はいいね。
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それだけですか・・・。
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他に評価しようがないし。
と、いったところか。
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全体的に酷評に感じますが、実際はどうでしたか?
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楽しめることは楽しめる。
そこだけは間違いない。
Nintendo Switchでの発売なので、寝室にゲーム機持ってきて気軽に楽しむことができるしね。
ただ、先に述べたように、重要なところへのナビゲーションが不十分だったのはいろいろと残念。
ストーリーも全部やる必要があるのかどうかなどは、ユーザーは知りようがないし。
どうやってプレイヤーにやってもらいたいかをシステム的にわかりやすくなっていてほしかった。
とはいえ、不満はそういったところくらいで、十分楽しめるゲームだと思う。
自分でこまごま探索していく人であれば、ナビゲーションがなくてもたどり着くかもしれないし。
スーパーファミコン時代のRPG風でもあるので、そうした時代にゲームをやっているのであればすんなりとプレイできるのではなかろうか。
逆に、今の若い人がこれをすんなり受け入れられるのかはよくわからない。
たぶん、今作は予算に限りはあってやりたいことを全部できたわけではないのだろうけど、今作が売れて次のRPGが何らかの形で出るのであれば、より良くなってくれるのではなかろうか。
あくまでも実験的とでも言おうか、こういったものが売れるかどうかのテストのような作品にも感じたので、この売れ行きによって更なる発展を期待したい。
そうしたときに、今回述べたようなことも当然改善していけるのでは。
今回は単に気づかずにこうなったのか、予算の都合で作りこめなかったのか、どちらなのかよくわからない。
ストーリーがショートストーリー仕立てなのも、若手育成でもやっていたとも考えられる。
もっと予算もらった後にどういったものができるのか、ということも見てみたいと思った次第。
こんなところで評価レビューを終える。
男性キャラのストーリーもやろうかどうか迷っているのだが、やった方がいいのかどうか。
全部クリアした後の続きのストーリーがちゃんとこの世界を補完する内容になっていればやってみたいのだが、どうなのか。
すべてのストーリーをクリアした人の評価も聞いてみたいところ。
>>個々のマップ内でもどこに進むべきかマーキングされているんだよね
サブ職業習得用の祠もマーキングされてますよ
マップ内で見慣れないマーキングに気が付けば簡単に習得できます
サブマップ見ないと道に迷うところが中盤から増えますから
投稿者 : 匿名たぶんそこでマーキングに気が付いてどこかしらの祠に引っかかるって作りなんだと思いますよ