VTuberの闇も!?電脳少女シロ氏、ばあちゃる氏による東京ゲームショウ専用セッション「VTuberが切り開く新たなXRの可能性とは?」がお笑いでしかなかった件
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東京ゲームショウ2018の2日目があり、そこでもいくつかの講演を見てきたので、その話をしようと思う。
本当は1日目とセットでe-sports絡みを取り上げようと思ったが、こちらはまた後日で。
2日目は2つほど講演があったのだが、どちらも内容が深かったと思っている。
で、今日は、「VTuberが切り開く新たなXRの可能性とは?」という講演を取り上げる。
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VTuberはバーチャルYouTuberの略ですね。
主にアニメ風の絵柄のキャラクターが二次元や三次元の表現を用いてYouTuberのようなことを行います。
特に生配信などでもリアルタイムで表示がされることから、ユーザーとの距離の近いものとして、アニメやゲームとはまた別の人気を博しています。
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もう一つのXRとは何でしょうか?
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どうも、VRやARなど、さまざまな用語が出てきて、それらをいちいち書いていくのは面倒なので、だったら一つのワードで表そうということで、XRという表現を使い始めたそうな。
Xはクロスの略で、Rはリアリティの略。
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では、さっそく内容を見ていきましょう。
今回は登壇者として日経の方2名と、実際にVTuberとして活躍している電脳少女シロ氏、ばあちゃる氏の2名が登壇したようですね。
日経の方は年配の方と若くてVR等によく接している方が進行役と解説役として登壇しました。
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序盤は日経の2名の方によるトークがあり、VTuberの現状のようなことを語っていた。
今現在有名な人の名前を挙げて、いつの時期から盛り上がり始めたのか、とか、VTuberの人数の増え方やそのチャンネル登録数など。
企業の存在の話や、個人でもバーチャルのじゃろり狐娘ユーチューバーという「ねこます」さんという方がいて、動画配信を個人でも機器さえあればうごかせるのでは、ということが広まったそうな。
また、企業系VTuberも現れ、その一例が紹介された。
そして、なぜ企業がVTuberを使うのかという話になり、世界観を一つのテーマにして語っていた。
特に、実在しているかのような世界観があることにより、親近感を覚えてもらうことができるのでは、と。
その一例として東雲めぐ氏というのを取り上げ、別配信サイトで活躍していたのがVTuberとしてもデビューしたとのこと。そして世界観として、別配信サイトでは学校に行く前に配信しているという設定で配信をしていたりしているそうだ。
そうした話をしつつ、VTuberを登場させてトークセッションを行うこととなった。
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中の人が出てくるのですか?
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いや、そうではなく、今回の日経の人の一人がVR機器をつけてVR空間でトークセッションを行うという形式になった。
ちなみに、日経の人は自らでキャラクター選びとかをやっていて、男キャラも選べるにも関わらず、女性キャラクターをあえて選んだ、という話などもあり。
そして、このような恰好で日経の人は前で一人操作しつつ、他の来場者はモニターに映った内容を見て状況を判断することとなる。
どうもこの手のヘッドディスプレイをつけたことがないのか、頭を下げたりして近くのものに頭をぶつけたり、ぶつくさしゃべったり、突然おおおお、とか、うわぁぁぁすげえぇぇ、とか言い出したり、そうした姿が会場の笑いを誘っていた。
馬の姿が「ばあちゃる」氏で、女性が「電脳少女シロ」氏。どうも同じ企業が運営しているようで、「ばあちゃる」氏というのが会社の偉い人のようだった。
そして、視点はさまざまな角度から変えてくれて、日経の人が見ている視点だけでなく、別角度の視点なども表示して、より見やすくなっていたりした。
日経の人と、VR空間での姿。VTuberの闇のような映像になっていて笑える。
そして、最後の最後でいろいろと見えてはいけない姿が出てしまい。
ホラーな姿を見せつつ、VR内でのトークセッションが終了となった。
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全体を通してどうでしたか?
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VR空間トークセッションでは準備中も含めて笑いも多く起こるほど面白かったものの、話したあまり内容を覚えていないのだが、そこまで大した話はしてなかったと思う。
全体を通しても、専門的な何かをより深く知るという講演ではなかった。
もうちょっとビジネス寄りで現状を聞けるのかと期待していたので。
また、舞台は基本YouTubeなので、そっち絡みの運営の話とかもあるかな、とも期待していたから。
せっかく一線で活躍しているVTuberなので、そこら辺を突っ込んで聞いてくれるかと思っていたが、あたりさわりのない話を振って終わってしまっていた。
こうして考えると、専門セッションとしてはいまいちな内容に。ゲームとの関わりも乏しいし。
ただ、笑いという点では多くの人を笑わせており、ある意味、VTuberというのが面白い、という印象をつける意味で成功だったのではないかと思っている。
多くはモデレーターの道化的な行動に対してや、アクシデント等による笑いでもあったのだが。
毎年、東京ゲームショウから帰るときって、たいていは疲れていて足取りが重かったりするのだが、最後の最後で腹を抱えて笑える状況で帰してくれたというのはエンターテインメントとして優れていたんだな、とか思い知らされたりした。
直接的な内容に触れることはあまりできないけど、それだけでも見てよかったな、と思った。