2025年6月27日に開催された任天堂の2025年株主総会に行ってきました。
2022年に任天堂の社内で開催された株主総会以降は行っていませんでしたので、新規の場所「みやこめっせ」で開催されて初の参加です。
質疑応答等の細かい内容はオフィシャルで公開されるので、ここではそれ以外の雑感を中心に述べていきます。
2007年から長年継続して訪れ、2020年以降の疫病以降はあまり参加していませんでしたが、長く任天堂の株主総会を見てきた立場からの話です。
参加人数は2倍
2022年10月以降、10分割の株式分割などもあり、株主数も多くなりました。2025年3月31日時点で117423、2022年3月31日時点では28164と、約4倍ほどになっています。
実際に現地に訪れていた人数は開始時点で2022年はまだ疫病の影響があってか180名くらい、疫病前の2018年は700人程度、そして今回は倍の1500人程度でしょうか。当然、途中出入りもあるので、総合人数は異なります。なお人数は目算です。お土産などは無いと事前に言われていたので、そこまで人数が伸びた感じはありません。コロナ前はお土産はありました。
やはり面白くない
久しぶりに参加して思ったのが、年々劣化している感じがします。一言でいえば面白くない。
2019年の参加したタイミングでも同じようなことを言いましたが、さらに面白みが減ったように感じます。
そう思う理由を述べていきます。
株価が順調すぎる
株価が上がっていると株主も温和になり、経営面でああだこうだという株主もおらず、たいていは穏便に株主総会が終わります。
直近も上がっていることもあり、誰も損していない状況ですので、気色ばむ人はいなかったといったところでしょうか。
質疑応答がつまらない、その原因は2023年のスプラトゥーン問題か!?
質疑応答がつまらない。質問もこれといったものもなく、また、経営側の回答も無難な内容。ほぼ社長の古川氏が答えているのですが、事前に用意された文章を読んでいるだけのような当たり障りのない話しかなく。
経営側は仕方ないにしても、株主側の質問も昔と比べて面白みに欠ける内容ばかりでした。
その要因を考えたところ、私自身は現地にいませんでしたので詳細はわかりませんが2023年にスプラトゥーン絡みの質問をした株主に対してネット上で誹謗中傷をしていたというのが影響しているのかもしれません。
これにより、以前と比べてより質問の面白みが減り、株主側も無難な質問しかしなくなり、結果として経営側から考えさせられる回答を得られていないのではと思います。
スプラトゥーン質問問題は、基本的に議長が適切に対処すればいいだけの話なので、いちいち外野が、特に株主でも何でもないネット上の人が批判する立場にはまったくないです。
なお、昨今の株主総会では基本的に質問者は3分ほどの時間猶予が与えられており、それ以降、実際は2分くらいで議長が質問を終わらせる方向に動きます。ある意味、持ち時間ありで語る分にはよほど議題とかけ離れていない以上は自由に発言する権利はあります。
過去に任天堂はコンテンツに関する話も受け付けていた経緯があるため、あまりに細かい内容に質問はどうかとは思うものの、悪いことではありませんでした。
この2023年スプラトゥーン問題で質問する側の委縮が起こってしまったのではないかと、それにより面白い質問も出ずに無難な株主総会になってしまったのではと思います。
余談ですが、過去に日本ファルコムという会社の株主総会で一人が延々と質問を繰り返していたことがあり、それに対して私がネットでああだこうだと述べたら、翌年の質疑応答で誰も手を上げなかった、ということがありました。
普通に質問する分には自由にしてよいので、来年以降はネット上の批判を気にせずに聞きたいことを聞いて経営側から回答を引き出してもらえたらと思います。
映像を申し訳ない感じに流し始める
質問が悪いのか、進行が悪いのかはわかりませんが、以前から株主総会で映像を流すことがあります。今回は海外でのショップの開店やNintendo Switch 2の発売の様子などの映像が用意されていました。
私が把握している過去の話になりますが、うまく、というかわざとらしく質問に合わせるように、強引にそれでは、という形で映像を流し始めていたのですが、今回は誰も類似した質問をしなかったからなのか、質疑応答が終わった後に流し始めていました。
映像を強引に流す進行方法にちょっと笑ってしまいました。
任天堂株主総会で感じたこと
ここからは任天堂株主総会を長年訪れていた身から感じた変化や、思ったことなどを述べていきます。
質疑応答開始までは早くなった
質疑応答開始までの時間が早くなったように感じます。
過去の株主総会の記録では2018年では開始22分後から質疑応答がスタート。今回は16分ほどからスタートとなっています。さらに以前では30分くらいは事業説明などで時間を費やしていたこともあったものの、最近は早くなる傾向にあるのか。
また、終了時間も1時間30分を目安にしているのか、以前の2時間越え、ということもなく、全体的に手早く終わらせる形にしているように感じます。
長くやればいいというわけでもないし、社員の昼食の時間とかを考えているのか、テンポアップさせているのでしょう。
ラグジュアリー分野に進出か、任天堂ファンの金銭的信仰心が試される
今回、社外取締役にラグジュアリー分野で活躍されていた方がティファニーの日本法人の社長を務めた方が加わりました。
最初、どういった関係があるのかわかりませんでしたが、もしかしたら今後、ラグジュアリー分野での任天堂IPの活用が盛んになるのかもしれません。
キティちゃんなどで取られている手法。
今後は任天堂ファンの金銭的な信仰心が試される、そのような商品が多数出てくるかもしれませんね。
京都の食事をできる場所がわからない
京都の食事処の情報募集中。
過去に、といっても10年以上前ですがいろいろとここで教えてもらったのですが、軒並み行き終え、食べるところがなくなりました。
一人で夜も行ける場所、なおかつ京都らしい食事ができる場所があればと思う次第。SNSのこの投稿の下にでも書いてもらえると嬉しいです。
とはいえ、昔と違ってほどんと人が見ていないブログですので、誰も情報を寄せてくれない可能性が高いですが、念のため言っておきます。
それくらい、どこで食べればいいかわからなかった・・・。
おわりに
今年の株主総会の前日は比較的涼しく、珍しく観光に適した日でした。
とはいえ、朝方は雨が降っていたので、自由に動き回れず。
来年もまた涼しくなればいいな、と思いながら前日は宿泊してのんびり過ごしていました。
来年行くかわかりませんが、また機会があれば訪れられたらと思います。