東京ゲームショウ2019、来場者数が昨年より大幅減少の理由は?

2019年9月12日から15日まで行われていた東京ゲームショウ2019が終わり、来場者数の発表がありました。

今回は昨年と比べて大幅に減少となっていますが、その原因などを紹介していきます。

東京ゲームショウ2019の来場者数と2018年との比較

まず、来場者数は全部で26万2076人でした。

昨年2018年は29万8690人でしたので、3万以上減少したことになります。

日付ごとの主な人数の詳細は次の通り。

ビジネスデイ
1日目
2019年:33465人
2018年:31961人
増減:プラス1504人
2日目
2019年:34977人
2018年:36356人
増減:マイナス1379人
ビジネスデイ増減:プラス125人
一般公開日
1日目
2019年:91301人(ファミリー:8180人)
2018年:107310人(ファミリー:7841人)
増減:マイナス16009人(ファミリー:プラス339人)
2日目
2019年:102333人(ファミリー:12117人)
2018年:123063人(ファミリー:11827人)
増減:マイナス20730人(ファミリー:プラス290人)
一般公開日増減:マイナス36739人(ファミリー:629人)

このような数字になっています。全体として36614人減少です。

業者日はほぼ増減無しですが、一般公開日は大きく減少。

東京ゲームショウ2019、来場者大幅減少の原因を考える

東京ゲームショウ2019での来場者大幅減少の原因を考えていきましょう。

大幅値上げの影響

以前もお伝えしたように、今回から入場料の値上げをしています。前売り、当日共に500円の増加です。

この影響で、客足が遠のいた可能性があります。

ビジネスデイも大幅上昇となっていますが、こちらは別の理由であまり変わらない状況でした。

千葉県での台風による被害

東京ゲームショウ2019が行われている幕張メッセは、千葉県の中にあります。

東京よりも千葉県民の方が近い、という人も多いため、直近に発生した千葉県での台風による大きな被害の影響は客足に大きく影響を及ぼしたでしょう。

幕張メッセがある場所に関しては問題ありませんでしたが、東や南側での被害が大きく、その方向からの客足は遠のいた可能性があります。
その数自体は推し量れませんが、来場者を減らす大きな要因の一つのため、値上げと台風による千葉県民の被害の影響度合いは未知数です。

魅力的なゲームに関する話題が無い

ゲームに関する話題が今回は薄かった、というのも多少は影響しているでしょう。

それは個別タイトルはもちろんですが、それ以上にゲーム業界的に話題となるものが欠けていたように感じます。

ここならでは、という要素が例年以上に薄かったように感じます。

東京ゲームショウ2019、来場者の増加に与える影響

続いて、来場者を増やすための施策等による影響を見ていきましょう。

ビジネスデイに一般来場者を入場させている

今回、ビジネスデイでも一般来場者を入場させる施策が採られています。

e-sportsに関するイベントのみ、その場所に対して一般来場者を入場させていました。

カウントしているかどうかの確認はできませんでしたが、カウントしない理由もないため、たぶんそうした数も入っていると思われます。

一応、カウンターを持っているかどうか、該当の入口のスタッフの手を確認しましたが、良く見えませんでした。持ってそうな人がいましたが、目視までは至っていません。

これで数百は増えていると思われるため、この数字が無いとしたら、ビジネスデイも来場者減少となった可能性もあります。

オフィシャルストリーマーによるUUUMの人による情報拡散

今回、どうやらオフィシャルストリーマーという存在があったようです。

UUUMというYouTube絡みの事務所に登録している人が映像などを撮影し、それをYouTubeで公開するなどしていました。

この影響で、東京ゲームショウに関する情報が多少なりとも増え、それによる来場者も多少なりとも増えていると思われます。

その反面、UUUMに所属していると言っていなかったYouTuberも、UUUMに所属していることがバレてしまうという状況になったりもしていますが。

UUUMが何かわからない人向けに言うと、「HIKAKIN」「はじめしゃちょー」などといったYouTubeでチャンネル登録者数が多い人を抱えるYouTubeを中心とした芸能事務所みたいなものです。

今回、別途イベントなどにもこれらの人物が登壇していたので、そうした絡みもあるのかもしれません。

ファミリー層の増加

ファミリー層の増加も注目です。

微増ではあるものの、全体的にマイナスであった数字の中で、プラスになっています。

今回は、大きなホールを一つ丸々ファミリーゾーンにしていたことからも、ファミリー向けにも強化していきたい考えがあるのかもしれません。

とはいえ、パッと見は、そこまで力を入れている感じでもないため、今後、ファミリー向けをどのように運営していくのかも引き続き注目です。

天候良し

今回は前日天候が良く、また、連日の猛暑から少し一服となった気候もプラスに働いているでしょう。

東京ゲームショウ2019の来場者のまとめ

以上で来場者の増減に関する話を終えます。

来年は2020年9月24日から9月27日に実施。

東京オリンピックが開催される年だからか、日程が平年より遅めになっています。

また、ここ最近は3連休のうちの2日分に一般公開日が設定されていたものの、来年は3連休ではないタイミングに実施。

連休があると、逆に旅行に行って人が減ることもありえますし、逆に時間があるからと訪れる人もいます。

この辺りの影響もどうなるか注目です。

ですが、そうしたこまごまとした理由による増減よりかは、できればゲーム業界として現地で見たいと思わせる出展があることを期待したいものです。

もちろん、それはソニーのPS5である可能性が高いのですが、さてさてどうなるか、東京ゲームショウ2020を楽しみに待ちたいと思います。

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