DQ10はいつまで詐欺を働くのか

DQ10がいま、いろいろな意味でホットな話題を振りまいているので、今回はそのDQ10の昨今問題点などをどのように考えればいいのかを取り上げていきます。

DQ10の直近の問題点の多くがスマホアプリ

直近にDQ10絡みで多くの問題が表出しています。

直接関係の無い犯罪絡みまでDQ10の問題とするのはどうかと思うので、そうしたものは置いておきます。

直近ではスマホアプリ絡みでの問題が複数出ています。

一つはappleによるレーティングの年齢制限切り上げ。

もう一つは、アプリ内でのギャンブルガチャ課金に対する確率表記未記入問題。

主にこの2つでしょう。

appleによるレーティング年齢制限切り上げは妥当か

年齢制限切り上げは、そういうものだと判断するしかないでしょう。

少なくともappleがそう判断したのだから、そういうものと捉えるしかありません。

具体的にどういった部分が引っかかっているかは、appleのサイトから確認可能です。

『このアプリケーションのダウンロードは、17才以上の方が対象です。頻繁/極度な擬似ギャンブル』

ここでの極度な疑似ギャンブルは、ギャンブルガチャの部分を指すのではなく、単にゲーム中のカジノを題材にしたゲーム性をスマホアプリに入れたことに起因しているようです。

ただ、具体的にどの要素とまでは語られていないため、以前からあったものに対しての物言いか、それとも直近導入した「ミニカジノ」の「おでかけすごろく」が引っかかったのかの判断は外部からは出来ません。

直近には「ふくびき」でもキャンペーンをやっていたことから、そこら辺の目立った部分での指摘の可能性もありえますので。

ですが、言語的にはカジノのワードが外部から判断しやすいという点で、当てはまりそうです。

「すごろく」と言っても、実際のすごろく要素はなく、サイコロ賭博でしかありませんから。

いずれにしても、レーティングの年齢制限切り上げによって、設定をしていると若い世代はスマホアプリを扱うことが出来なくなっています。

どれだけ若い世代が残っているのかは、わかりませんけどね。

いずれにしても、このこと自体は問題の所在が分かりやすいので、どうでもいい話ではあります。

DQ10アプリはギャンブルガチャなのにギャンブルガチャじゃないという言い訳

もう一つ、発生した問題として、ギャンブルガチャなのに、そうでないという風を装っていた問題。

直近に追加された要素として、サイコロを振って、その目によってアイテムがもらえるというものが追加されています。

この段階でギャンブルガチャなのです。

ですが、よくわからない言い訳によって、これは違います、という態度を取っていました。

同じような態度は、「ふくびき」でも以前から行われています。

「ふくびき」を引く権利を与えよう、というたぐいの言い訳です。「オプーナを買う権利」と同じく、どうでもいい話です。

だが、「ふくびき」はギャンブルガチャとして会社も認めたのか、確率表記をするようになりました。かなり遅い時期ではありましたが。

同じような考えに成り立っているミニカジノの「すごろく」も本来は確率表記をすべきなのに、それをしていなかった。

これが問題の一つ。

そして、6つの目があるサイコロを振った際には確率で言うならば均等になるはずが、かなり偏った結果が出る仕組みになっていました。

この確率は問題発覚後、オフィシャルサイトで掲載され、以下のような確率でした。

1:26%
2:29%
3:11%
4:12%
5:16%
6: 7%
※小数点以下切り上げ

以上のことから、ここでの問題点は2点。

ギャンブルガチャなのに確率非表示
サイコロの目を用いて確率を誤認させていた

特に2番目は詐欺でしかありません。

ゲーム中の演出で、よく見た目の確率とゲーム内での確率が異なることがある、というのはありますが、それはあくまでも定額を支払ったコンテンツの中での出来事でしかありません。

スマホアプリの場合はその1つの行為に対してお金が発生しています。

偽りをもって金を巻き上げるのであれば、やはり詐欺というしかありません。

そういう詐欺を止めさせるために、ギャンブルガチャの場合は確率を表記するという業界ルールを作ってきたのにも関わらず、それをせず、誤認させて金を投じさせていたわけです。

作っていた側からすると、既存のコンシューマーゲーム感覚でやっていたことであっても、金が投じられる内容である以上、その言い訳は通用しません。

もっとも、この点を問題視してか、結果的には返金という結果になったようですが、この返金もなぜか現金で返さず、このアプリ内でしか使用できない無料配布のアイテムとしての返還となっています。

たぶんですが、しっかりと訴えれば現金による返金も可能と思われますので、現金で帰ってきてもらいたい人は対応してみてはどうでしょうか。

DQ10アプリは詐欺なのか

DQ10アプリに関しては、他にも同様の課金方法が多数あります。

そのいくつかは、確率表記をしていないものもあるため、今後、どのような対応をするかにも注目です。

個人的にあからさまだと感じているのが、魚釣りの仕組み。

狙っているものが軒並み最後の方でないと取れない、というパターンが多く、操作されている印象が強いです。2つのアカウントで結構な期間、プレイしての所感です。

具体的には次の通り。

「のぞみの釣り堀」で「今日のスペシャル釣り場」で釣りをすると、プレイヤーが目指すであろう「キングサイズ」などの魚の取得が最後の方になる。

この過程で有料アイテム(ジェム)の購入を迫られる。

この釣りに関しては続々と要素が追加されており、他の要素でも同じような取りたいであろう物が最後の方に設定されることが多い現象が起きているかは不明。

先のミニカジノの「ふくびき」と同じく、次のような問題が含まれます。

ギャンブルガチャなのに確率非表示
魚が均一の確率で釣れると誤認させていた

一部で確率操作は無い、という発言をスタッフがしたという話も見ましたが、オリジナルの情報には触れていないので何とも言えません。

だが、ギャンブルガチャである以上、確率表示は必須です。

ゲーム中のランダム性は明示すべきか、その手法は?

さて、少し話を変えて、同じような問題は定額で購入したゲーム中にも存在します。

これは別にDQ10に限らず、多くのゲームが似たようなことをしているでしょう。

DQ10で言うならば、それこそ敵が落とすアイテムの確率であったり、リーネのアイテム合成による確率であったり。

これらは良いのかどうか、という問題にも行きあたります。

個別のお金を取っていないのだから、問題ない、という考えも当然あります。

だが、今後はこうしたものに対しても確率を表記すべき時期に来ているのではないかと。

もし、その確率が高くて比較的短時間に達成が可能な物であれば、表示の必要性は薄いですが、確率の低いものに関しては提示べきでしょう。

お金は確かに失われませんが、その代わり、お金と同じかそれ以上に重要な「時間」を過度に奪われかねないからです。

それらのコンテンツをやるか、やらないかは、ユーザーが決めるべきです。
そして、その判断基準は提示すべきです。

確率的に中長時間かかるような仕組みであるならば、積極的に表示を行い、その判断をユーザー側に任せてはどうだろうか。

ちなみに、直近プレイした「bloodstained」というゲームは、確率表記をしてありました。

これらが最近の海外では主流なのか、そうでないのかは知りえませんが、実際にしているソフトもあるという一例がある以上、面倒だから、という理由は言い訳にもなりません。

確率は数字のみで表すものではない、DQ10の合成を例に

さて、確率表記という話をしましたが、その確率は必ずしも数字のみで表す必要はありません。

しっかりと誤認することなく明示すればいいだけです。

例えば、問題になったミニカジノの「すごろく」のサイコロでも、ゲーム中(アプリではない)であるならばしっかりと6分の1の確率で結果が出るようにすればいいだけです。

ゲーム中にはしぐさで「ダイス」もありますが、これが正しく100分の1で発生するのであれば、新エテーネの村のダイスを振ってアイテムを貰える仕組みのように、何ら不快感なく楽しむことが出来ます。

変に確率を弄り、一般的な認識と異なる結果が出てくるから、不快感を呼び、文句の対象となるわけです。

DQ10の育成の一つの要素であるリーネの合成でも同様です。

これを例えば次のようにするだけで、ユーザー側が受ける不快感は軽減されるでしょう。

合成の結果は均等に出る

これだと、すぐに最高値が出てゲーム的にダメじゃないか、という考えを持つ人もいるかもしれませんが、項目を増やせばその分、最高値の確率の低下をさせることが出来ることから、対応自体出来ないことではないことを述べておきます。

今度は項目が多ければ逆に不快になるのでは、と考えるかもしれませんが、項目を増やして数値を細かく設定することで、合成した際に少しでも上乗せ要素を得られる可能性も出てくるため、地味なキャラクターの強化で喜ぶ人も出てくるでしょう。

それこそ最高値だけを求める人からすると、何も変わらないことですが、最高値だけを求める人だけではない、ということも忘れてはいけません。

具体例は次の通り。

攻撃力アップの合成を+5.+10の2項目で+10が20%の確率で出るのであれば、+2、+4、+6、+8、+10の5項目で全部均一20%にする

これならば、将来的に上位の数字の確率を上げていきたいと考えた際は、+2を削除、という簡単な方法で対応が可能となります。その際は、すべての確率が25%均一になり、結果として+10も5%の上昇となる。

5個の項目があるから確率がそれぞれ20%と考えることはできても、2個の項目でなぜか1つは10%などと知る由もありません。だが、それを当たり前のようにやってしまっている。

変に数字を外部が把握できる状況から変えるから、不快感を抱かせるのであって、確率は均一です、となれば、後は運次第なのでユーザーの納得も得やすい。

なぜか自ら不快感を与えていくスタイルを取るゲームメーカーが多いですが、こうしたのもその一例と言えるでしょう。

スマホガチャの「すごろく」でも6面サイコロではなく、面数が多いサイコロを使ってその確率通りにするだけで、クレームは抑えられたでしょうに、なぜそうしないのかがよくわかりません。

DQ10は今後も酷くなる可能性、どうすればよいのか

DQ10は今後、スマホアプリの課金が増える、という話をオフィシャルでもしています。

このため、今後もさまざまな形で有料のサービスが出てくると思われます。

その中で、今回と同じような問題が、まだまだ出てくるのではないかと危惧します。

今回の件で学んで同じような過ちをしないのであれば良いのですが、さてさて、どうなることやら。

「ふくびき」でもそうでしたし、「すごろく」でもそうですが、わけのわからん言い訳でギャンブルガチャじゃないというようなことは止め、もう素直になって行動した方が、作っている側も精神的に楽になると思うのですが。

言い訳重ねてユーザー騙しても、その行きつく先は碌なことにならないし、何よりそんな部分に頭のリソース使い続けるのももったいない。

今一度、しっかりと考えを整えてもらえたらと思う次第。

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