PS5用ソフトとして2021年6月10日に発売された「ファイナルファンタジー7 リメイク インターグレード ( FF7R INTERGRADE )」の評価レビューです。
同時に公開された追加エピソード「ユフィ編(INTERmission)」と、本編の18章を改めてプレイ。PS5の4K画質を堪能できる環境でプレイしています。
先にユフィ編の評価レビューを述べ、その後にPS5になって本編の魅力がどう変わったのかなども取り上げていきます。
プレイ時間はユフィ編が5時間、主にメインストーリー部分のみプレイ。本編はPS4で31時間プレイ後のデータを用い、18章のみを2時間プレイ。
追加エピソード「ユフィ編(INTERmission)」の評価レビュー
PS5版のみに追加された追加エピソード「ユフィ編(INTERmission)」。
FF7に登場するキャラクター「ユフィ」を題材にしたストーリーが展開されます。
いくつかの項目に分けて取り上げていきます。
ストーリーはオリジナルのため新鮮に楽しめる
ストーリーは新規に描かれたもののため、過去にFF7をプレイしていても新鮮に楽しめるのが特徴。
FF7リメイクの本編だと、どうしてもプレイステーション版のストーリーと比較してどうなのか、という点が出てしまい、特に思ったもの違った場合は抵抗感が出て楽しむことはできません。
一方、ユフィ編はオリジナルのため、そういった先入観がまったくなく楽しむことが可能です。
ユフィのキャラクターの描き方、という点ではそれぞれ思うところがあるため、その部分での違和感を感じることはあるかもしれませんが。
プレイ時間の長さ
主にメインストーリーを楽しむだけであれば、プレイ時間はそこまで長くはありません。
いくつかの横道はあるものの、それほど好んで遊ぶような要素でないと感じた人からすると、全体的なボリュームに対して不平を抱く人もいるでしょう。
ただ、追加エピソード単体での販売は2000円程度(PS4版購入者のPS5引継ぎによる購入)でしかないため、1時間あたりに換算すればそこまで高いと感じるほどではありません。
特に、他の映画館で見る作品などと比べると割安です。
もっとも、動画配信サービスと比べると、また考えは違ってきますが。
ここまでの映像のクオリティのある作品であれば、比較的短時間であっても十分と言えるでしょう。
ゲームシステムは本編とほとんど変わらず
ゲームシステムは本編とさほど変わりません。
動かせるキャラクターがユフィのみという点や、一緒についてくるキャラクターとの連携などの要素が追加されている程度です。
このため、本編を遊んでいれば、比較的気軽に遊ぶことが可能です。
スマホにも登場?「コンドルフォート」
新規に追加されたミニゲームとして「コンドルフォート」があります。
ある意味、このユフィ編で長く遊ぶための要素となっています。
さまざまなキャラクターとミニゲームで対決していくことになります。
実際にはプレイしていないため、ボリュームはどれくらいかはわかりませんが。
あくまでもミニゲームのため、ゲーム内容などは本編と異なっており、ゲームシステムに興味が無ければ遊ぶこともないでしょう。この点を良しとするかどうかは人それぞれです。
将来的にはスマホのゲームとして出そうな気もします。FF絡みのキャラクターなどを登場させればある程度は遊ばれるような内容に持っていけるかと思いますが如何に。
PS5版は本編の魅力を最大限に引き出す
せっかくなので、本編も改めてプレイ。18章のみ、2時間プレイしています。
PS4のプレイの際の記憶はあまりありませんが、グラフィックが4K画質になったことにより、より映像美を堪能することができるようになっています。
ゲーム性そのものは当然PS4版とは変わりませんが、映像面で秀でていたゲームなだけに、4K画質による描写はその魅力を増すに十分な要素です。
今からプレイするのであれば、当然PS5版をお薦めしますし、PS4版を買った人でも改めてプレイしたいのであれば、PS5版で再度遊ぶほうがよいでしょう。
販売形態、PS4で出ないことの不満などは?
PS4版で遊んでいた人は、100円という割安でPS5版にアップグレードできます。
ただ、いくつか条件があります。
PS4でダウンロード版を買っていれば、そのまま100円の追加費用でアップグレード可能です。
PS4でディスク版を買っている人は、PS5がディスクを用いることができる本体でないと、100円で遊ぶことができません。
PS5のダウンロード版のみ遊べる本体の場合は注意が必要です。
また、それに加えて、ユフィの追加ダウンロードコンテンツを購入する必要があります。
PS5版を単体で買うより安いのですが、一部の人はPS4版で買っていても遊べないパターンがあるので確認しましょう。
また、ユフィのエピソードをPS4で出してくれ、という意見もあるかと思います。
その意見はもちろんわかりますが、PS5ならではの映像美を堪能するためにはPS4をあえて出さない、というのも選択肢としてはありと思ってます。
もちろん、本来の思惑はPS5版を売るための策だとは思っていますが、本編の次以降のエピソードはPS5で発売されることを考えると、今のうちに移行を促したいという考えも納得できます。
少なくとも、PS5のクオリティで遊ぶことによって、次回作への期待を増すことができる、というプラス部分も述べておきます。
終わりに
持っててよかったPS5!
おまけの本音
まったく買う予定がなかったものの、手元に急にPS5が来たので買いました。
もし、ユフィ編がPS4でしか出ない、もしくはPS5限定でなければ買わなかったでしょう。
本編ではあまりにもエアリスの性格等が微妙だったため、PS4版をプレイしていた時にはあまりいい印象がありませんでした。
今回、ユフィも同様の部分が多少はあるものの、一緒に行動するキャラクターに不快感が無く、ストーリーも比較的手短に終わることから全体的な印象はプラスでした。
オタクが好むであろう方向にユフィのキャラクターが寄られているのが好まない理由です。これはエアリスも同様で、気持ち悪さのようなものがPS4の時から感じています。
新キャラクターがほとんど顔見せ程度でしか登場しない点は残念ではありますが、将来的に登場するのかも気になるところ。
また、無駄に時間稼ぎをする要素もPS4版を評価していない理由です。
今回、本編に関しては18章を改めてプレイしたのですが、この章だけであれば、そうした要素が皆無だったため、なんら不快感無く楽しめました。
そして、4K画質。
普段、プレイしているゲームのジャンルの関係もあり、あまり意識していませんでしたが、4Kであることがここまでゲームの魅力を高めるのかと再認識。
PS5本体だけでなく、テレビなりモニターなりで環境を整えて遊んで自らで確認してみてください。
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