Old World 評価レビュー Civ4の開発者が手掛ける新作ストラテジー オールドワールド 旧世界

2022年5月19日にsteamで発売された「Old World ( オールドワールド 旧世界)」の評価レビューです。

発売した段階ではベータ版として日本語言語も収録、6月に正式に日本語対応として公開されます。

シヴィライゼーション4の開発を手掛けたデザイナーによる新作のストラテジーゲームです。

プレイ時間は6時間、途中でプレイを断念しての評価レビューとなります。

一通りのプレイバランスは未確認の評価レビューですのであらかじめご了承ください。

YouTubeでは動画付きで評価レビューを述べています。

シヴィライゼーションに近いゲーム性に追加要素を加えた内容

ゲームジャンルとしてはストラテジーゲーム、戦略性の高いゲームです。

その中でもシヴィライゼーションのようなゲームに用いられる「4X」というジャンルに該当するゲームです。

キャラクターを動かして見えない部分を見つけに行き、都市を作って拠点として領土を範囲を広げ、敵と出会ったら外交をするか滅ぼすかなどをして倒していき、最終的なクリア目標を達成していく。

そうした要素の中に、人物にもスポットを当てており、血縁やその他の勢力内の人物などとの関係性を高め、有効に活用していく必要があります。

よくあるタイプのゲームに別の要素を加えたため、このあたりの要素の追加がプレイする人にとって楽しみの幅を広げる要素になるのか、それとも煩雑さを増すのみに終わるのかがポイントとなります。

のちに述べる要素と相まって、特に日本人プレイヤーには相性の悪い内容かもしれません。

できることが多いということは、覚えることが多いということ。

過去の類似ゲームを遊んでいれば何となく理解は可能なものの、このゲームならではの情報を知る必要があります。

そのため、どこまで熱量をもってこのゲームを遊ぶかによって、評価が変わってくるでしょう。遊ぶ人の取り組み具合によって、面白くもなり、逆にわからなくていいや、となってしまいます。

ならばちゃんと情報を集めて遊べばいいのでは、と思うかもしれませんが・・・。

話は後に続きます。

絵が日本人にも受け入れやすい魅力的な描写

ゲーム中に登場する絵は、海外のゲームにしては日本人にも受け入れやすい絵になっているのも特徴的です。

海外のゲームだと女性キャラクターがかわいくない、というようなものが多くありますが、このゲームは普通に魅力的に描かれています。

日本のアニメとはまた違いますが、十分すぎるくらいに魅力的な絵になっていると思われます。

多くのキャラクターが登場し、その血筋を永らえる、というゲーム性であることから、人物にもスポットが当てられているこのゲーム。

キャラクターの見た目の魅力も遊ぶ上で重要と思われます。

頻繁に起こるイベント

イベントが頻繁に起こります。

たいていは選択肢を選び、その結果が発生する、といった内容です。

このイベントは頻繁に起こるため、何をすべきかをその都度考える必要があります。

イベントには人物に対するプラス効果やマイナス効果、対外勢力との関係性の変化など、多数存在します。

イベントごとにどのステータスが上がるか、下がるかを確認する必要があるため、発生の頻度が多いことが煩雑に感じるかもしれません。

扱う時代背景

「Old World ( オールドワールド 旧世界)」で取り扱う時代背景は、紀元前の地中海周辺の国が中心です。ギリシャ、ローマ、ペルシャ、エジプトなど、この紀元前の地中海の歴史に詳しい人からすれば、おなじみの顔ぶれです。

ですが、特に日本人の多くは、この時代のこの地域、これらの国々に対する知識は皆無といっていいでしょう。

登場する人物が歴史上の人物であったとしても気が付かずにただ一人の見知らぬキャラクターが出た、程度の認識で終わってしまいます。

仮に、このゲームに登場するキャラクターが日本の戦国時代の人物であったのなら、と考えると、日本人も受け入れやすいでしょう。当然、実際にはそうではありません。

欧州の人が遊ぶのと日本人が遊ぶのとではこのあたりのゲーム以外の知識もゲームへの満足度へ影響を及ぼすでしょう。

日本語の問題

発売日の段階でベータ版という扱いですが日本語が用意されています。6月には正式にリリースされます。

この手のゲームが多く存在しますが、日本語がないというゲームも多く、好きなゲームジャンルにもかかわらずあまり遊べない、という人も多かったと思います。

この点、日本語があることそのものはプレイヤーにとって大きなプラスです。

ゲーム中に収録されている情報としてさまざまな情報を確認できる「エンサイクロペディア」や、チュートリアルも用意されており、ゲーム中でも一定以上の情報を得ることができます。

ただ、その量があまりにも多いため、先に述べたどこまでゲームに熱量を注げるか、という問題と絡んできます。

PCのゲームのため、寝転がってゲームを立ち上げて情報を収集するのも困難なため、どうしてもPCと向き合う必要があります。

マニュアルも用意されていますが、日本語版正式リリース前の現時点では英語のみとなっています。このマニュアルは160ページにも及ぶもので、十分な情報が載っていると思われます。

このマニュアルの日本語版が用意されるかどうかにも注目です。用意されるのであれば、タブレット端末などで寝転がりながら情報を得て知識を得ることができるようになり、ゲームへの取り組み度も変わってくるでしょう。

おわりに

従来の4Xと呼ばれるストラテジーゲームのジャンルに、主に血縁やイベントなどを多数収録したのが「Old World ( オールドワールド 旧世界)」。

いろいろな追加はあるものの、それがゲーム性として楽しめるのか、それとも煩雑になってしまっているのかは人によって感じ方が違うでしょう。

「シヴィライゼーション」をさらに複雑化したゲームが遊びたい、というのであればお薦めできるかもしれません。

一部の地域限定の登場勢力のため、その地域に興味がないと触手が伸びないでしょう。

逆に、今後のアップデートで新規勢力の追加や、別パッケージで別の地域をテーマにしたものが出れば、好みの地域が出た際にプレイする、という選択もできるかと思います。

どこまで長く開発を続けていくのかわかりませんが、今後の展開も含めてチェックしていきたいところです。

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