信長の野望 新生 評価レビュー 発売日から十分堪能できる出来

PCのsteam、Nintendo Switch、PS4で発売された「信長の野望 新生」の評価レビューです。

「信長の野望」シリーズは半分以上はプレイ済みです。

織田信長でシナリオ「桶狭間の戦い」を難易度上級でクリア。他、序盤のさわりを複数大名で合計4時間ほどプレイ。合計で21時間ほどプレイ。

YouTubeで映像付きで評価レビューを述べていますので、興味があればそちらも併せてご覧ください。

全体的な評価

全体としてはうまくまとまったゲームになっています。

初期の小規模な展開から徐々にやれることが増えていき、途中から他の部隊、ゲーム中では軍団と表現されますが、軍団に任せて自動的に領土を広げてくれるなど、ゲームの進行状況によって楽しみ方も変わってきます。

とはいえ、軍団にお任せのままでは全土制覇は難しく、最後は自らで敵を倒しに行く必要があるなど、最後の最後まで遊べる展開になることもあります。

状況によって内政に違いを出す必要があったり、地域によって攻め方を考えたりする必要も出てきます。

外交によって多くの味方を得てクリアを目指すなどもできます。

要所要所で選択する必要性が出てきて、状況に応じた戦いが最後まで楽しめるのが魅力の一つです。

中間エンディングなども用意

全土制覇を目指す際には後半部分で厳しい展開が続くことがありますが、中間エンディングまでであれば、序盤から中盤の比較的気軽に楽しめる要素のみを堪能することができます。

ちょうど自らで領土を広げ、軍団に任せて進行するくらいまでで中間エンディングの条件を満たすことができるため、ゲームの魅力を堪能し終えた段階で終えることができます。

さらに全土制覇を目指そうとすると、いろいろと別の考えが必要になったり、改めて内政をし直すなども必要となるため、このあたりの違いが判らないと詰まる可能性もあります。

遊ぶための仕組みはあるものの、知識の差によって不満要素となりえます。

普通に遊ぶ分には全土制覇を目指さず、中間エンディングを目指すくらいがお薦めです。

内政の展開

基本は部下に任せれば内政をしてくれますが、自らでやる必要のあることは自らでやるとより効率的であったりもします。

その時に必要な「労力」というポイントは初期は数が限定的なため、できることも限られます。

ポイントの割り振りが重要となりますが、初期の少ないタイミングではポイントが回復するのを待つ必要があるため、暇に感じるかもしれません。

限られた資源をうまく活用していくシンプルな展開になります。

その後、徐々にできることが増え、労力も増えるなどして、選択をする楽しみが生まれてきます。

このあたりが序盤から中盤となり、そして中間エンディングの際はここまでで堪能した状態で終えることができます。

その後の全土制覇を目指す際には、逆にやることが多くなりすぎたり、選択することが多くなりすぎたりで手間が増えたように感じられ、このあたりのバランスの良し悪しは考えどころです。結局は何もせずに時間を過ごす、ということになったりもします。

戦闘のテンポや兵糧問題

戦闘は基本は全国マップ中で展開されます。大名が出陣していて条件を満たしていると「合戦」が可能になります。

兵糧が重要となっており、遠方に移動して戦おうとしても兵糧が足らずにたどり着けない、ということもあり、この辺りは対処方法を知らないと詰まるかもしれません。

ただ、兵糧の対応方法は中間エンディングまでであればそこまで気にする必要はありません。近畿から九州に行く際に問題となる程度です。

部隊同士が接触すると自動戦闘になり、特技などを使って勝手に敵と戦います。侵攻ルートの道の幅や移動先によって部隊数が限定されるため、侵攻ルートを複数作るか、直接的に攻めるかなどの選択も重要になります。

一度攻めて城を攻め落とせると、次々と落とせていくことも可能になるため、テンポ良くゲームが進んでいき、そのあたりに魅力を感じるかもしれません。

ただ、移動や兵糧、兵の回復などにも時間がかかるため、大勢力相手だと何度かに分けて戦う必要も出てきます。

合戦の条件設定のバランス

戦闘中に条件を満たすと合戦が可能になります。

合戦そのものは別のマップで戦うことになり、指定された道で部隊を動かして戦っていきます。

勝利条件が複数用意されており、状況に応じて勝ち方を変えていくことでスムーズに勝利することができます。条件のバランスが良いため、勝ち方の選択も楽しめます。

不利な状態の合戦で勝つと全国マップ中に影響を及ぼすことができることもあり、特に広範囲の敵の城を落とせるような状況に持っていければ、攻略がしやすくなります。

関東や九州など、攻め込むのが難しい時にうまく活用していきたい要素です。

ただ、大名が必ず必要となり、大名の本拠地が侵攻先から離れていると扱うのが難しくなります。

本拠地の移動は可能ですが、今度は内政の値に大きく影響を及ぼすため、どちらを選択するのか考えどころです。

自動的に部隊は動きますが、その都度カメラが動くため、この辺りはストレスを感じるでしょう。

イベントの多さと新説採用など

イベントが多く収録されており、その内容を読むだけでも戦国時代に詳しくなれます。

戦国時代についての知識がない人でもいろいろと学ぶことができるでしょう。

興味のないイベントは見ない、という選択肢もでき、また、特定のイベントを発生させずに思い通りの展開に持っていくなどもできます。不利なイベントを起こしたくない時などに活用できます。

イベントの内容には比較的最近言われだした新説も採用されているものもあり、歴史好きも興味を持てる内容です。

軍団の必要性

ある程度勢力が拡大すると、本拠から遠い拠点に軍団を作る必要性が出てきます。

作らない場合は収入が大幅に減るなど、デメリットが生じます。

軍団もある程度の戦力差があれば敵を攻めてくれますが、拮抗しているなどするとまったく攻めないという状況にもなります。

その際に、本拠近くの拠点から遠征するか、そうでない場合は一度軍団を解いて自らで操作するかの2択になります。

軍団を解く際には、改めて軍団を作り直すなどの手間もあり、このあたりが面倒に感じるでしょう。

戦力差があれば、勝手に攻めてくれ、自動的に拠点を増やしてくれるため、この状況をいかに作れるかが重要になります。攻め落とすさまを見ているのは楽しいものがあります。

多くの人を用いる煩雑さ

拠点が多く、その場所に人を配置する必要があるため、このやり取りを手間に感じるかもしれません。

一度設定してしまえば、基本はそのままにすることもできますが、状況に応じて人の配置を変えるなどする必要性も出てきます。

その際に、どこに誰を移動するのかや、移動した後、元の拠点にも再び対応しなければいけないなど。

ある程度、わかりやすく表示されるものの、その都度の対応は面倒に感じるでしょう。

特に、初期設定のままでは武将が寿命や討ち取られるなどで亡くなったりすることも多く、登場人物の多さからも手間が増します。

シナリオ設定などで対応が可能なため、厄介に感じたなら設定を変えて遊ぶ必要があるでしょう。

今後の展開方法について

最初、ムービー一覧を見た時に、すごく少ないと感じました。

ここまで予算が削られたのか、と思いましたが、たぶんですが、今後のアップデートでシナリオ追加と共にムービーも追加されると思われます。

この辺りは事前に告知がされていたのか把握していませんが、できればオフィシャルサイトなどで情報公開が必要なのでは、と。

今後の展開がわからないため、初期に見たボリュームで判断してしまう可能性もありますので。

事前に伝えると、ネット上で悪しざまに取り上げられることを危惧してのことでしょうが、一消費者としては情報として必要と感じます。

おわりに

発売日のバージョンでも十分に楽しめた内容でした。

この手のゲームを遊ぶ際には、攻略することが目的なのか、時代に入り込んだ「なりきり」が目的なのかによっても評価が変わります。

個人的にはゲームは攻略目的で遊ぶため、何か不利な場面があったとしてもどうするかを考えることを楽しめます。

逆に、自分の思い通りにならないと不満を感じる人にとっては、特に腰兵糧や軍団の扱いに不快感を感じるかもしれません。

長い年月続いているシリーズ作品なだけに、ゲームに対する考えがいろいろとあることから、ネット上での評価は上がりにくい傾向にありますが、ゲームそのものは十分に楽しめるものであると思います。

しいて言うならば、三國志にしても信長の野望にしても、武将数が多すぎる問題が挙げられます。

その多い武将をどのように扱いやすくするか、という問題を常に抱えているため、このあたりへの対策は必要と考えます。

今後のアップデートなども含めて期待したいところです。

(C)コーエーテクモゲームス

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