直近眺めていて、面白そうなデータがあったので、取り上げていきます。
グラフを眺めつつ、お読みいただけたら幸いです。
女性のVtuberやゲーム実況者にゲーム実況をしてもらってもあまり効果がない?
先日体験版が公開された「The DioField Chronicle」(スクウェアエニックス)のゲームのデータの流れを見た感想です。
このゲームは女性のVtuberやゲーム実況者に依頼してライブ配信でゲーム実況をしてもらっていました。
Vtuberのトップ企業2社やYouTube関連でのトップ企業に所属する人への依頼でもあったことから、一線級の人ではないものの、さぞいい結果が出るのだろう、と眺めていました。
グラフを見ると、あるタイミングで急激に伸びている。
ここがゲーム実況の影響なのではと思うでしょうが・・・。
実は、依頼でのゲーム実況がされたタイミングは右側のちょっとしか上がっていない「3」の部分。このタイミングで体験版も公開されたことから、当然一般のゲーム実況者もそれなりにプレイしているので、多少上がってはいるものの、依頼を受けた人の効果かどうかは不明です。
正直そこまでの効果は感じられません。
このグラフは何なのか
ここで、グラフの説明です。
このグラフはSteamと呼ばれるPC上でゲームをする際に登録するサービスにて、ゲームに対して「フォロー」した数をグラフ化しています。
当然、ゲームに興味がある人がフォローしていきますので、どのタイミングでゲームに対して興味をもってもらったのかの指標になります。
要所要所で急騰しているところにはそれぞれ意味があり、発売日の発表であったり、情報が出たタイミングであったりと、その時その時の情報と絡めることで、何が影響してフォローしている人が増えたのかわかります。
先に述べたように、体験版の依頼配信では数字がさほど伸びていない。
では、急激に伸びている「1」は何があったのかというと・・・。
プレゼント企画の威力
この「1」の急騰の理由はtwitter上でのプレゼント企画です。
PS5とNintendo Switchが1名様に当たる企画を実施し、twitterのフォローとリツイートをすることで申し込みが可能となっています。
また、同じツイート内で体験版の公開日が発表されました。
この日を境に、Steamの方のフォローも急騰しています。
なお、twitterも3万近くのフォロワーを増やしており、プレゼント企画の威力を知ることができます。
プレゼント企画がどうSteamのフォローに絡んだのか
ここで、twitterのプレゼント企画がなぜsteamのフォローに影響したのか、と疑問が出るかと思います。
申し込み条件はtwitterのフォローでしかなく、steamには本来は影響はないはずですので。
そもそも、プレゼント企画はたいていはそこまでゲームに興味がない人が物欲で申し込むもののため、少なくともsteamまでフォローするとは考えにくいです。
今回に関しては、プレゼントを申し込んだ人がsteamでフォローしたというよりかは、露出が上がって普通のゲームユーザーが体験版が出ることを知り、また、ゲームそのものを知り、登録したのではないかと。
プレゼント関係なく体験版によってsteamのフォローが増えたのでは、と思うかもしれませんが、「2」の部分のように、プレゼント申込期間が終わったら即座に横ばいになっていることからも、あくまでもプレゼント企画があり、それによって露出が増え、体験版の存在やゲームそのものを知った、という流れと捉えるのが妥当でしょう。
ただ、容易に確認できない手法、例えば一般的な広告であったり、Steam上での取り上げられ方であったりの可能性も否定できませんので、この点は留意が必要です。とはいえ、体験版そのものが出ていないタイミングで広告やsteam上の告知が出るとは思えないため、杞憂と考えます。
steamのフォロー数が増えるメリット
steamのフォロー数が増えるメリットとして、発売日になったら連絡がいく点だけでなく、人気の近日中リリース等にも影響を与えるといわれています。
他の場所でのおすすめにも表示されやすくなる可能性もあります。
ゲームユーザーが一番集うsteam上でプラスの効果が出せた、という点でも今回のプレゼント企画は成功でしょう。
おわりに
正直、プレゼント企画を舐めていました。ここまで効果があろうとは。
twitterのフォロー数を買っている程度の認識でしたので。
あくまでも体験版の告知もセットだったからというのもあるでしょうが、ここまで数字の伸びを見ると目を見張るものがあります。
プレゼント費用10万円、依頼配信合計数十万から100万以上(推定)、と考えると、プレゼント企画の費用対効果は侮れません。
もっとも、フォローされたからといって、ソフトが買われるわけではありませんので、この点はお間違いなく。
合わせて依頼配信の是非なども取り上げようかと思いましたが、面倒なので止めておきます。タイトル部分に「女性の」とわざわざ入れたのは、このあたりと絡めて話す予定でした。