セガ時代にはソニック等の開発者として、直近ではスクウェアエニックスからバランワンダーワールドの開発にかかわるなどした古くからのゲームユーザーなら知っている人も多い「中裕司」氏がインサイダー取引で逮捕されたと報道がありました。
スマホのゲーム「ドラゴンクエストタクト」を開発している会社「Aiming」の株を買ったとのこと。
すでに元スクウェアエニックス社員が逮捕されている事案で、追加で中裕司氏も逮捕されました。
額はそこまで大きくなく、280万円の買い付けとのことで、すでに逮捕された人の4720万円と比べて小粒です。
ここで、逮捕そのものの前に知っておくべきことを取り上げたいと思います。
過去には任天堂やセガサミーの株主総会に来ていた
実は、かなり以前ではあるものの、株主総会で何度もお見掛けしています。
岩田社長が存命中の時に任天堂の株主総会で見かけたほか、セガサミーの株主総会にも出席していました。
最近はどうかはわかりませんが、元からゲーム会社の株を持っていた経緯があります。
服装が白のブレザー姿なので、かなり目立っていたのが印象的でした。
この前段階の情報を元に、一つだけ述べておきたいことがあります。
本当にインサイダー!?
今回の件、本当にインサイダー取引なのか、疑問に感じます。
中裕司氏が「ドラゴンクエストタクト」の開発の有無を知る立場にないため、本当に知っていたのかどうかが現時点では不明です。
もちろん、社内で噂などを聞く可能性もありますが、そこまで情報がだだ漏れしているようであれば、そもそもスクウェアエニックス内の情報の在り方自体が問題に感じます。
先に逮捕された人はスクウェアエニックスにいた人は1人のみ(情報をもらったと思われる知人が別途1人)。報道では「事務作業員」と表現されており、実際にどういった立場かはわかっていません。
ただ、事務作業員であれば立場によっては事前に知りうるでしょうが、まったく関係ないゲームの開発をしていた中裕司氏が情報を知りうるのかは疑問です。
もちろん、誰かしらがべらべらしゃべった可能性はありえますが。
普通に考えたら立場上、知ることは無理なはずです。
ゲーム会社に入ったならゲーム会社株は買ってはいけない
ただ、単に脇が甘かったのかな、というのが今現在の感想です。
任天堂やセガサミーの株主総会に出席していた時は、たぶん個人の立場(もしくは個人会社)でしたでしょうが、スクウェアエニックスのような会社に席を置いた以上、ゲーム株には手を出すべきではなかったでしょう。
貧した?
あと考えられる点としては、お金に困っていた可能性があり、魔が差した、という可能性。
購入は2020年1月をどう考えるか
株を購入したのは報道によると2020年1月とのこと。
ちょうどコロナが問題視され始めた時期です。
もし、コロナにより家で過ごす時間が増えるからゲーム株を買い増し、その中に今回該当のAiming社も含まれていた、という可能性もあります。
もっとも、2020年1月といっても上旬か下旬で大きく考えは変わるでしょうが。
最終的には?
最終的にはそのあたりも含め、捜査がされるのでしょう。
実際にどうなのかは今後の情報待ちです。
ただ、中裕司氏自身は特に情報を仕入れられる立場にないにも関わらず、過去からゲーム会社株を買っていた、ということをお伝えしておきます。
おわりに
さすがに笑った。
セガとしては「ソニックフロンティア」の宣伝になるからいいのかもね。