steamやNintendo Switchで発売された「太閤立志伝5 DX ( 太閤立志伝V DX )」の評価レビューです。
過去作は未プレイ、今回、初の「太閤立志伝」シリーズのプレイです。「信長の野望」シリーズはある程度プレイしています。
一度エンディングを迎えるまでプレイ、プレイ時間は24時間ほど。
いろいろな要素を十分には堪能していませんのでこの前提の上、ご覧ください。
YouTubeでも同様の内容を公開しています。
信長の野望 大志の2倍売れた人気のゲーム
先に小ネタですが、実はこのゲーム、同じ会社が発売している「信長の野望」の「大志」の2倍、売れたタイトルです。
PCのsteamの同時接続数を見ると、大志は発売日の同時接続数が5626、一方「太閤立志伝5 DX」は10663と、約2倍です。
これは大志が2017年と、まだsteamが日本で一般的ではなかった点や、「太閤立志伝5 DX」が主に中国の言語も発売日の段階で用意し、実際に中国のプレイヤーが多く遊んでいることが影響しています。
その人気度の高いゲームの評価は実際どうなのか、さっそく見ていきましょう。
steamでの評価は53%の高評価率という低評価の原因は!?
steamでは確認した時点で53%の高評価率で「賛否両論」となっています。
まともにゲームを発売すればたいていのタイトルは70%以上、良いゲームであれば80%以上、90%以上が当たり前なのですが、今回の結果は53%。
一方、amazon.co.jpでのNintendo Switch版の評価は確認した段階で星4.1。パーセンテージに直すなら82%となります。
この違いがどこにあるのかも、評価レビューで述べていきます。
このゲーム以外存在しない戦国自体をテーマにした唯一無二のタイトル
プレイしていて感じることとしては、戦国時代をテーマにしたゲームで、このゲームほど戦国時代をしっかりと扱っているゲームが他に存在しない、唯一無二のタイトルであるという点。
これは同じ開発会社が発売している「信長の野望」シリーズとも大きく異なるゲームになっています。
多くあるであろう歴史的イベントや、戦国時代に存在した実在する武将名、そして歴史をなぞるも良し、違った行動を取るも良しのプレイヤーに委ねられた部分。
戦国時代が好きな人からすれば、別のゲームでは味わうことのできないプレイ体験ができます。
長年、このゲームを評価する人がいますが、その一端は唯一無二のタイトルであることが挙げられるでしょう。
収集要素好きにはたまらない要素多数
ゲームを遊ぶ際に、何かしらの収集要素に興味を惹かれる人もいるかと思います。
その大きなものとしては、ゲーム機プラットフォームなどが行っているトロフィーや実績など。
このゲームでは、ゲーム中にさまざまな収集要素があり、イベントはもちろんのこと、何かしらのプラスアルファの効果が得られる「札」など、多くの収集要素が存在ます。
そうした要素をしらみつぶしに得ていき、達成度を最大まで上げるという楽しみがあります。
達成することにより、イベントで戦国時代の情報を知り、エンディングでさまざまな結末を体験できるなど、収集と得られるメリットが十分に用意されている点とがうまくマッチしています。
ただ、逆に、収集要素を好まない人からすると、十分な達成感を得られにくくなります。
数多いミニゲームが楽しいと思えるかどうか
ゲーム中にはミニゲームが多数登場します。頭を使うものも多く、にもかかわらず時間制限もあるため、慣れない人は良い結果が得られず、最終的にキャラクター育成などが遅れるなどのデメリットもあります。
設定でミニゲームをプレイしない状態にすることもできますが、今度は全体的に無味乾燥に感じてしまうかもしれません。
ミニゲームを自分でプレイするかどうか、それを面白いと思うかどうかでも、ゲームの評価は変わるでしょう。
壊滅的なPCのマウス操作によるユーザーインターフェース
PCユーザーは基本はマウス操作でプレイするかと思います。
ですが、このマウス操作によるプレイは、非常にストレスが高いプレイを要求されます。
ユーザーインターフェースが壊滅的に悪いです。
例を出すと、例えば、戦闘中、左側にメニューが表示され、真ん中で操作をし、右下までマウスを動かして決定する、という、どれだけマウスを動かせばいいのか、という状況になります。これが数少ない部分でのみのことならばまだ許せるものの、すべての操作がこの大きくマウスを動かして決定することをさせられます。
何かをするたびにこのような操作が要求され、PC版をマウスでプレイするのはストレスがたまるだけでしかありません。
では、他の機種、Nintendo Switchであったり、またはPC版をコントローラで遊ぶとどうなるかというと…。
実はそこまでストレスを感じることなく遊ぶことができました。
PCのマウス操作に対する最適化はまったくなされていない反面、コントローラであれば、そこまでストレスを感じることなく遊べるような仕様になっています。
PCでマウス操作で遊んでいる人からするとストレスがたまるだけのゲームですが、Nintendo Switchなどの家庭用やコントローラ中心でのプレイではそこまでの問題はない。
プレイ環境によって大きく評価が異なる要因になっています。
PC版の評価を見る際には、この点を考慮してみていく必要があります。
おわりに
最終的にはプレイする人によって評価が異なるゲームです。
戦国時代が好きな人で、ゲーム性を考えなければ唯一無二のタイトルに、収集が好きであれば、これまた魅力的なタイトルになります。
逆に、戦国時代にそこまで興味がなかったり、収集要素がそもそも嫌いな人かすれば手間のかかる作業を大量にやらせるだけのゲームと感じるかもしれません。
慣れればそれなりに遊べますが、PCでのマウス操作によるプレイがゲームを楽しむうえで大きな障害になるなど、ゲームそのものが抱える問題もあります。
ゲームの好みだけでなく、プレイ環境によって評価が大きく変わるため、評価レビューを見る際にはどういった環境で遊んでいる人なのかも把握しておく必要があります。
いずれにせよ、戦国時代を扱うゲームを望む人からすれば十分に楽しめるゲームのため、好みに合うのであればプレイしてみてはどうでしょうか。
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