「A列車で行こう はじまる観光計画」がNintendo Switchで3月12日に発売されます。
以前から楽しみにしていてすでにニンテンドーe-shopで予約をし、すでに決済も行われています。価格は7678円。
そのゲームの体験版が公開されたということで楽しみにプレイしました。
そして実際にプレイした際の評価レビューや、ゲーム業界のもろもろの闇の部分を取り上げていきます。
「A列車で行こう はじまる観光計画」の問題と、このタイトルで見たゲーム業界的な問題とは別としてご覧いただけたらと思います。
A列車で行こう はじまる観光計画の評価レビュー
あくまで体験版ベースでのお話です。
コンセプトは面白そう
コンセプト自体は面白そうに感じます。だからこそ、事前予約をしたのですが。
鉄道を中心としたものにより、経営を成り立たせ、目標とされる条件を達成していく。
類似シリーズの「A列車で行こうexp (9)」のように、クリア目標がないようなものと比べると、さまざまな条件があることで、「攻略する」という楽しみがあります。
ゲームを遊ぶ上でのキリの良さも出てくるため、比較的気軽に目標に向かって遊ぶことができるでしょう。
このゲーム性自体は興味深いです。
操作性が悪い
遊んでいて絶望的だったのが、操作性の悪さ。
家庭用ゲーム機だから仕方ないですが、やたらめったらボタンを活用させ、いろいろな操作を覚えることからして苦痛。
たいていは操作ミスを繰り返し、何度も試したり、どうしてできないんだ、という不快な感情を増やす結果に。
PS4版の「A列車で行こうexp」はどうだったか思い返すと、そういえば、マウスを接続するとマウス操作ができていたので、家庭用だからという不快感はありませんでした。
上下左右にすら役割を別途入れているため、スティックと上下左右ボタンとでの操作ミスを生みやすくイライラが募ります。
カメラ操作のリバースがない
カメラ操作のリバース機能がありません。
正確に言うと、上下のリバース機能は設定できるものの、左右のリバース機能がなく。
これにより、他のゲーム等で左右のリバース機能を用いて遊んでいる人からすると、操作にものすごくストレスがたまると思います
これに関しては、後程別途取り上げます。
この点は、リバース操作を不要としている人は、心配する必要はないでしょう。
なお、リバース操作とは、左を押すと右にカメラが動く、上を押すと下にカメラが動く、といった動作です。
動きがスムーズではない
Nintendo Switchの性能を考えると仕方ないのですが、動作がスムーズでないため、躓きを感じやすいです。
それに加えて操作性が悪いので、不快感が増幅されます。
フリーズ
フリーズしました。
一応、オートセーブはあるものの、オートセーブにかかる時間が長いため、オフにしていたら…。1時間以上の時間が飛びました。
日本ゲーム業界の闇、返金不可、店舗優先、操作方法など
ここからは、今回の「A列車で行こう はじまる観光計画」で表出していることではあるものの、このゲームだけの問題ではないため、ゲーム業界全体としての話としてセットで述べておきます。
ニンテンドーe-shopの返金不可について
上記の評価によって、予約してまで買おうとしていた同タイトルですが、プレイをしないことにしました。
なので、決済が済んでいたこともあり、返金しようと思ったら…。
返金できないんですね…。
プレイすらしていないタイトルですら返金できないなんて…。
もうよほど信頼のおけるメーカー、タイトル以外はニンテンドーe-shopで予約するのはやめておきます。
steamなら、プレイ後も一定期間内などの条件付きではあるものの、返金できるのに…。
遊ばないゲームに7678円はさすがに無念。
店舗購入者には音楽CDの予約特典と割引価格購入、ダウンロード購入者には満額支払いプラス何もなし
今更ですが、店頭早期購入者には特典として音楽CD付き。なおかつ、たいていは大手量販店で売られるため、割引価格プラスポイント付与。
一方ダウンロード購入者には満額の支払いと特典無し。さらにはプレイ前にも関わらず返金不可。
中古等で売れないなどの条件も相まって、あまりにもダウンロード購入者が過度の不利益を被っていませんかね。
PS5から始まった操作方法への恐怖
PS5で日本では決定ボタンとキャンセルボタンが逆になる、という状況になりました。
以前から単体で取り上げようと思いましたが、次はリバース操作が来るかな、と考えていました。
まさにそうなっていて辛いものがあります。
かといって、リバース操作を必要としている層は、たいていはフライト系ゲームを遊んでいたり、昔からゲームを遊んでいる層だけで、若い人などはリバース無しで問題なく遊べているんだろうな、と。
だからこそ、いつかはリバースに関する設定がなくなるかも、という恐怖を感じていましたが…。
実は、このタイトルではなく、以前任天堂から出た「スーパーマリオ 3Dコレクション」で、リバース操作が追加される、というアナウンスがあり。
プレイしていなかったのでわかりませんでしたが、任天堂ですらリバース操作を初期の段階では外してきたことを考えると、今後もそういった流れが来るのでは。
決定ボタンとキャンセルボタンに関しては比較的早くに慣れたものの、リバース操作に関しては慣れることができない気がします。
リバース操作が無いゲームは、メーカーから「あんたはプレイするな」と言われているようで残念です。
終わりに
ニンテンドー3DSで発売された「A列車で行こう3D」を遊んでいた人であれば、操作面は問題ないと思われます。たぶん、似たような操作性になっているのでしょう。
私にはこんな奇天烈な操作性は受け付けないのと、操作のたびにストレスがたまると、結果的に楽しむより苦しみが増すと思うので、お金は払ったもののプレイしないことにしました。
PC版が出れば、とか考えますが、さすがにプレイしないものに対して満額払い、さらにまた満額払うか、と言われると、そこまでお人よしにもなれず。
とはいえ、発売前にやらなくていいや、と思えただけでも何より。
発売後に普通にゲームを始めていたら、ストレスを抱えたまま最後までプレイすることになり、たぶん精神的につらい状態になっていたでしょうから。
金銭的損失は大きいものの、精神的苦痛を回避できたと考えるとありがたい体験版だったと言えるでしょう。
「A列車で行こう10」が出るなら、より良いゲームになっていることを祈っています。