FF7リメイク 製品版 評価レビュー テンポが悪すぎる、続編は発売されない?過去作と比較など ファイナルファンタジー7 リメイク

「FF7リメイク(ファイナルファンタジー7 リメイク)」の製品版のプレイが終わったので、改めて評価レビューを述べたいと思います。

すでに体験版の際にも『FF7 リメイク 評価レビュー ファイナルファンタジー7 リメイク』で取り上げており、おおむねその通りの内容でしたが、製品版で把握できたことなども込みで、改めて評価レビューを述べていきます。

ノーマルでクリアまでプレイし、クエストなどはやらず。プレイ時間は30時間ほどです。

未完成と知ってしまっている悲しみ

「FF7リメイク(ファイナルファンタジー7 リメイク)」はタイトルに偽りがある通り、プレイステーション版の「ファイナルファンタジー7」をリメイクしているわけではなく、途中までを作り直した程度の作品です。

このため、事前に情報を知っている人からすれば、タイトルに偽りがあることをわかっており、未完成品であることを把握していることになります。

その影響で、実際にプレイしていた際に、上記の前提を込みで考えることができてしまい、結果として評価にも影響を与えています。

そのことを前提で、以下の評価レビュー等を読んでいただけたら幸いです。

圧倒的なテンポの悪さ

ゲームをプレイしていて感じるのは、テンポの悪さ。

何か出来事が起こった際に、解決までに時間がかかりすぎるという点が挙げられます。

単に、どうでもいいムービーを多く流し込んでいるだけでなく、移動に対しての制限が至る所にあり。

特に移動に関する制限は、ゲームへの面白みに一切寄与することなく、単に時間の浪費を強いることになっています。

ここでいう移動の制限とは、走れてもよさそうなところでちんたら歩くことしかできない、であったり、わざわざ横向きに歩くようにして移動速度を遅めたり、軽くジャンプして飛び降りれそうな場所でも梯子を用いて上下させたり。

それぞれに言い訳ができるような場面ですが、明らかにわざとやっているとしか思えなく。

そう思えてしまう要因が、未完成であることであるのは言うまでもありません。

原作であるPS版の一部のみをテーマにしているのは良いものの、その範囲が狭すぎたため、無駄に時間を使わせる以外、プレイ時間を延ばすすべがなく、結果として無駄にテンポの悪い移動を強いることになる。

そして、そのテンポの悪さはプレイヤーからすれば苛立ちが募る要素にしかならず。

このほか、一つのエリアを長々と滞在させることによる変化の無さも、同様にテンポの悪さを増している要因。

このあたりのテンポの悪さの一部は、アップデートで改善も可能なところでもあるため、今後の改善に期待したいところ。

やらされているだけの戦闘

戦闘は、やらされている感が強く、残念な内容に。

特にボス戦は、「みやぶる」を行い、そこ書かれている弱点や倒し方を参考に、指定されている通りに戦うことを強いられます。

その通りにやらないと、逆に戦闘を終えるまでに長い時間を要することにあり、これもストレスの要因となります。

前提として、「みやぶる」のマテリアを装備しておかなければいけない点や、敵に対応した属性魔法を装備する必要があり。

だが、戦闘中にそれらを変更できないため、もし、装備していない場合は苦行を強いられます。

パーティーの入れ替えなどが少ないのであれば、主人公に「みやぶる」を装備させておけばある程度改善されますが、操作キャラクターが変わり、主人公以外のみの構成になることもあり。その付け替え忘れの問題も当然出てくるし、そもそも、最初から「みやぶる」が必須であることを知る由もなく。

ある程度不利になる程度ならそこまで問題視しませんが、圧倒的な不利な状況で戦い続ける羽目になるのは苦痛でしかなく、面白みが皆無。

ATBゲージの溜まりにくさによる悪影響

体験版の際にも少し述べましたが、ATBゲージの溜まりにくさがバランスの悪さを感じさせます。

もしかしたら、先に述べた時間を無駄に使わせることの一つの手法として用いられているかもしれません。

操作キャラクターは攻撃を当てることで、かなりのペースでATBゲージを溜めることができますが、それ以外のキャラクターはそこまで攻撃をするわけではなく、結果としてATBゲージが溜まりにくく、何も操作できない時間が長くなります。

攻撃を当てたら溜まりやすくするを止め、もうちょっと全体的にATBが溜まりやすければ、ほかのキャラも含めて活用しやすかったのではと思う次第。

この状況に対応しようとすると、操作キャラで攻撃を当て、敵は操作キャラを優先して狙ってくるため、狙われたら別のキャラに切り替えて攻撃、というパターンを繰り返すことが最適となりますが、こんなダサいプレイをさせたいのか、という疑問が生じます。

今後のFF7関係はどうなるのか

評価レビューから少し離れ、ここからはFF7リメイクが今後、どうなるのかの話を取り上げます。

「FF7リメイク」の続編が出ない可能性

「FF7リメイク」の続編が出ない可能性が少なからずあると思われます。

初週で350万本の売れ行きで思ったほど数字が出ていないことと、続編物は1作目より数字が落ちることが一般的のため、果たしてこのあたりの売れ行きで続編を満足に出せるのか、という疑問が生じます。

そもそも、なんで「FF7 リメイク エピソード1」などのように、分作であることがわかるような表記をしなかったのか、と考えた際に、場合によってはこの「FF7 リメイク」のみで終わっても問題ないような仕組みにしたかったのでは、という考えもあります。

もちろん、この1作のみで終わらせるとブランドイメージ等は崩壊しますので、何らかのフォローはするようなことも考えているでしょうが。

少なくとも、同じような規模で作り続けるのは困難になる可能性があることは知っておくべきでしょう。

つまり、次回作はより程度の低いものになるかもしれません。

ファイナルファンタジー17として発売か?

「ファイナルファンタジー7」に「1」を加えて「ファイナルファンタジー17」として続きを発売する可能性はゼロではないように思いますが、どうでしょうか。

「ファイナルファンタジー15」で前科があるだけに。

となると、「ファイナルファンタジー16」が出た後となるため、PS5発売後、数年くらいでの続編発売となるかもしれません。

初週350万本で十分なのか

プレスリリースで初週350万本の販売と発表されました。

この数字で収益が十分なのかどうかまではわかりませんが、過去のファイナルファンタジー作品と比べては見劣りする数字です。

直近の社会情勢などもあり、それがプラスに寄与したのか、マイナス要因となったのかは不明です。

今後、PC版も発売されることと、値下げで売っていけば数字自体はまだまだ伸びることを考えると、初週のみでどうこう述べるのは早計。

だが、今後、世界的な大不況が確実となったこともあり、2作目が出るとしても売れ行きへの影響は避けられず。

果たして同レベルの見た目のクオリティを保って次回作が出るのかにも注目です。

映像部門は切り捨てるべき

いい加減、映像ありきでゲームを作るのをやめるべきではなかろうか。

となると、自社の映像部門は分社化でもして外からの仕事も受け、社内での影響を減らすべきでは、と思うが如何に。

今の会社内の状況は全く知らないので、すでに分社化等しているかもしれませんが。

映像そのものがきれいでも、ゲームの足を引っ張るものであるならば、次のゲームは売れませんので。

今回の「FF7リメイク」で、映像がきれい、という評価をもらっても、ゲームを遊ぶ人からゲームとしてつまらない、という評価になってしまっては、最終的な売れ行きは下がるでしょう。

過去のFFシリーズとの比較

あまり、他のソフトとの比較はしないのですが、直近のFFシリーズと比べてどうなのかを紹介しておきます。

1:FF15 前半
2:FF13 アルカキルティ大平原
3:FF7 リメイク、FF15 後半
4:FF13 前半

このような順位付けになります。

続編に望むこと

もし、続編が出るのであれば、次のことを望みたいものです。

パーティーメンバーは4人以上同時戦闘へ

操作キャラは3人まででいいのですが、一緒に行動しているキャラは全部戦闘に出るようにしてもらいたいものです。

もちろん、3人以外は自動戦闘で。

場合によっては操作キャラ以外はすべて自動で戦闘してくれたほうが雰囲気が出て個人的にはいいような気もします。

今作のレッド13が操作不可のキャラとして出てきましたが、ああした感じで勝手に戦ってくれると、共闘感が出て良いのでは。

FF7 リメイク 評価レビューの総括

結局はすべて、PS版ファイナルファンタジー7のリメイクという点では未完成品であることに尽きると思われます。

もし、今作が20時間でクリアまで行けるくらいのテンポであったのであれば、評価を高くしていたでしょう。

もっとも、それによって他の人からはボリューム不足と批判されるでしょうが。

映像そのものはきれいなため、FF7の映像作品を求めるのであれば、おすすめできます。

FF7 リメイク サントラCDが発売

ゲームソフト並みに高いんですが・・・。

mp3版が出たら買うかもしれません。

終わりに

もともと期待してはいなかったので、こんなものかと言ってしまえばそれまでですが。

一応FF7の派生作品や映像作品も含め、家庭用のゲームはほぼほぼ全部触っているはずです。

その流れもあって、今回プレイしたのですが・・・。

あまり普段点数等で表現はしませんが、仮にメタスコアで表現するなら、80くらい、アマゾンの星であれば3.5から4はあります。

ただ、その数字は映像面での評価であって、ゲームとしての評価ではないので、この点はお間違いなく。

映像は素晴らしい、だが、ゲームと絡めると点数が下がる。その結果が上記の点数です。

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